RPFとは
需要が高まる新エネルギー
「RPF」とは Refuse Paper & Plastic Fuel の略称であり、主に産業系廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙及び廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料です。
RPFは、石炭やコークス等、化石燃料の代替として、大手製紙会社、鉄鋼会社、石灰会社など多くの産業で利用されており、今後ますます需要が高まる新エネルギーです。RPFには以下のような特長があります。
RPFの特長(利用メリット)
- 品質が安定
発生履歴が明らかな産業廃棄物や選別された産業廃棄物(分別基準適合物相当)を原料として使用しているため、品質が安定している。
- 熱量のコントロールが可能
ボイラー等のスペックに応じ、古紙と廃プラスチックの配合比率を変えるだけで容易に熱量変更可能。
- 高カロリー
原料として廃プラスチックを使用しているため熱量が高く、石炭及びコークス並みで化石燃料代替として使用可能。
- ハンドリング性が良い
RPFは固形で密度が高い為、コークス、粉炭等と同等の利便性をもち、貯蔵特性にも優れている。
- ボイラー等燃焼炉における排ガス対策が容易
品質が安定し、不純物混入が少ないため、塩素ガス発生によるボイラー腐食や、ダイオキシン発生がほとんどない。硫黄ガスの発生も少なく、排ガス処理が容易。
- 他燃料に比較して経済性がある
現状で石炭の1/4~1/3という低価格。
化石燃料や将来負担するであろう排出権購入の費用削減。
灰化率が石炭に比べ1/3以下となる為、灰処理費が削減可能である。 - 環境にやさしい
総合エネルギー効率の向上と化石燃料削減によりCO2削減など地球温暖化防止に寄与。
RPF原料として使用可能なプラスチック
プラスチック類
名称 | 略称 | 主な用途 |
---|---|---|
ポリエチレンテレフタレート | PET | ペットボトル、卵パック、食品包装用フィルムなど |
高密度ポリエチレン | HDPE | レジ袋、灯油タンク、洗剤容器、バケツなど |
低密度ポリエチレン | LDPE | 包装用ラップ、緩衝材など |
ポリプロピレン | PP | PP バンド、収納ボックス、人工芝など |
ポリスチレン | PS | 発泡スチロール、食品トレイ、緩衝材、電化製品ハウジングなど |
ABS 樹脂 | ABS | 自動車、電化製品など |
メタクリル樹脂(アクリル) | PMMA | ディスプレー材料、看板、水槽など |
ポリアセタール | POM | 機械、玩具などの部品、ファスナーなど |
ポリアミド( ナイロン) | PA | カーペット、カーテン、フィルム、スポーツ用品など |
ポリカーボネート | PC | CD、DVD、ファイバーケーブルなど |
※一部利用できない物もあります。
RPF製造ラインのご紹介
1軸破砕
投入されたRPF原料を一定の粒度約80mmに粉砕します。
RPF製造プラント
押し出し式の成形機で原料に熱を加えながらRPFを製造します。成形されたRPFは、水没式のコンベアーを通り、製品の温度管理と品質のチェックを行い、規格品のみ保管します。
製品保管
ストックヤードが2ヵ所あり、切り替えスイッチによって、品質の異なる製品を、種類別に管理、保管することができます。
出来上がったRPFは大型トラックにて、大手製紙メーカー、鉄鋼メーカーのボイラー燃料として販売しております。